畳床

「畳床」は畳の本体で、一般的に無理な使用方法をしていなければ、何十年も使うことが可能です。
基本的に圧縮した稲わら等を使用しており、断熱性、防音性、調湿性などの効果があり、現代のマンションなどでの使用に対しても、十分な効果があります。
畳床には大きく分けて、「稲わら畳床」、「稲わらサンドイッチ畳床」、「建材畳床」の三種類の床があり、それぞれ、特徴が違います。
効果に応じた畳床をお選びいただけます。



稲わら畳床

昔ながらの天然素材。わらを何層にも重ね合わせたもので、わらの質、配列の仕方、均等に圧縮してあるかどうか、縫い目の間隔などにより品質が決まります。
30Kg以上の稲わらを平らに約40cmまで積み重ね、5cmの厚さまで圧縮して作るため畳ならではの耐久性、弾力性、吸放湿性、断熱・保温性、難燃性という点が一番優れています。たくさんのわらを使用し、配列を多くし、縫い目間隔が細かいものが高級品とされています。感触が良く、表替えを繰り返しても丈夫で、天然素材であるため室内の湿度を調節する調湿機能は他の床材に比べ、最も優れています。また、吸音効果、防音効果を備えています。高、中級クラスの畳表との組み合わせにより、その質感は一段と発揮されます。


稲わらサンドイッチ畳床

稲わらの間にポリスチレンフォーム・インシュレーションボード等を挟み込んだもの。稲わら畳床と建材畳床の中間品。
稲わら畳床の特色を持ちながら軽量で、保湿性に優れています。稲わら畳床に比べて軽く、ダニが寄生しにくいのが特徴です。また、感触が稲わら畳床によく似ています。


建材畳床

稲わらを一切使用しないでポリスチレンフォームや細かいチップを圧縮したインシュレーションボード板を組み合わせ縫いこんだものです。軽量で低コスト、主に高層マンション、アパート等で多く使用されています。
断熱性に優れ軽く、水を吸収しない。工業製品なので、品質が安定している。軽い、ダニが寄生しにくいなどが特徴です。床材がコンクリートの場合、保湿性、断熱性に優れた建材畳床を使用することで、コンクリートへ伝わる熱エネルギーロスを少なくできます。